開催日時:11月17日(日) 参加人数:27名 天気:晴れ
コース:上宮遺跡公園⇒法起寺⇒法輪寺⇒法隆寺⇒夢殿⇒中宮寺⇒藤ノ木古墳⇒斑鳩文化財センター⇒松の馬場⇒JR法隆寺駅
コース概要:(長谷川会員寄稿)11月17日に行われた奈良ウォークⅡは、タイトルの「柿食えば…ウォーク」から連想されるように、法隆寺という名に魅せられて参加された方もいるのではと思われますが、私もまさに現地散策による野外教室の体として体感することができました。散策ルートは、上宮遺跡公園~法起寺~法輪寺~法隆寺~中宮寺~藤ノ木古墳~斑鳩文化財センター~松の馬場 の順で、ウォークは準備体操直後の、遺跡公園にある聖徳太子孝養之像石碑の「以和為貴」の刻字の読み方から始まり、次に目指す法起寺・法輪寺への道すがらでは、短歌もどきの和題を話しながらとなり、まさに歌等を詠うに相応しい斑鳩の里を、いよいよ法隆寺に向いました。法隆寺境内に入ると、私にとって初めて来る所とあってか、参道と築地塀また東大門、後方の夢殿、進んで金堂と見上げる五重塔等の建物群の荘麗さに、幾度となく立ち止まることになりました。さらに大宝蔵院の国宝・重要文化財の数々、最後に花樹を愛でながらの中宮寺と、聖徳太子ゆかりの寺を後にして、あらためて昔の人は偉かったことを実感しました。また少し趣の違う藤ノ木古墳、斑鳩文化財センター立寄り、松の馬場も歩き、今回のウォークに参加できたことに心地よい満足感を覚えました。
そんなウォークのなか即興で飛び出した、また浮かんだ短歌2首、俳句2句を紹介します。
・「斑鳩の里 覗けし短歌 読みつつ歩く ウォーカーいて」(詠み人:とある女性)
・「参道を 進める歩には 場違いも 心ここでは 然に非ずかな」(詠み人:とある男性)
・「法隆寺 柿は食わねど 鐘が鳴る」(俳号はさしずめ、「えせ 子規」と名付けます)
・「相輪の 秋の雲間に 凛と立つ」 (俳号:えせ はせを)
参加された皆さん方も、心ひそかに詠いながらのウォークであったのではと想像されます。帰りのバスの中での皆さんの表情からも、移ろいゆく小春日和の斑鳩路ウォークを堪能された表情とみてとれ、今夜は家に着いたらさぞかし家族団欒の主役になるのではと思いつつ、帰途に着きました。
最後に、当ウォークの計画立案運営に当られましたスタッフの方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。