特別企画『旧街道ウオーク』美濃街道ウォーク第4回目のご報告

旧街道ウォーク15回目 美濃街道ウォーク第4回目(全6回シリーズ)のご報告です。

開催日時6月1日(日) 10時30分~17時

集合場所:JR越美北線勝原駅  ゴール場所:JR九頭竜湖駅 17時 ゴール後チャーターバスでJR福井駅へ移動 18時30分到着

スタート:10時50分

コース:JR勝原駅~馬返し~仏御前の滝~湯上発電所~平成の湯~下山~JR九頭竜湖駅

距離:19km

ウオーク概況:6月1日・日曜日、本日の予想最高気温31度、空気は乾燥している感じだが、晴れた空から太陽が照りつけ朝から暑い。「ふくい旧街道ウォーク・美濃街道第4回」、勝原駅から九頭竜湖駅まで19㎞を歩く予定。小生、2週間前の三方五湖ツーデーマーチの20キロコース・24.4㎞を歩き通した自信もあって、元気に歩き始めたのであるが、ところがところが・・・・・。

 11時勝原駅出発、列車時刻の関係からか例になく遅い出発、参加者約60名でいつもよりやや少ない。出発後しばらく国道158号線に出るためのやや強い登り、そのあと自動車の通る国道を一列縦隊で左側通行、11時30分、トンネルの手前から廃道となった旧街道に入り込む。左側九頭竜川の谷底を望む高さ数十メートルの断崖の上の旧道である。今は通る人もなく完全な廃道。それをスタッフの人がどうにか通れるように整備してくださっている。危ないと思われるところにはロープも張られている。その準備に頭が下がる。その「馬返し」と呼ぶという旧道を約1キロ余、抜け出したところが発電所導水管が通っている広場。まばらではあるが野アザミが群生していて、その淡い紫の小花にほっとする。時刻は12時05分。 そこからまた国道を一列で進む。しばらくして左手に仏原ダム湖を望む平坦な道に出る。湖面は周囲の山々の緑を映し込んで緑色に煌めいて美しい。この付近ではまだまだ元気いっぱい、周囲の風景を愛でる余裕もあった。12時55分、昼食場所の湯上発電所の空き地に到着、心地よい風に吹かれて木蔭で昼食。13時30分発。また国道を行く。14時15分、平成の湯着。ここでやや長めのトイレ休憩と地元の人から地域史の講義を受ける。自動販売機もあってかなりの人が冷たい水分補給。 1キロ余り歩いて、下山の集落から今日二度目の廃道となった旧道に入る。これがえらかった。ここでも女性を先頭集団にして道なき道を進む。左側は先の「馬返し」の道ほどではないものの高さ20メートルほどの谷、岩石があって歩きにくい。アップダウンもかなりあって、ロープも準備されている。暑さもあってここで体力の限界を感じるようになった。約1キロの旧道をようやく踏破して、休憩場所の白竜神社着。ここであと5㎞と聞く。1~2キロはまだしも、5キロは自信がなく、ついにリタイア,伴走車のお世話になることに。リタイア組5人以外の人々は、その後も元気に九頭竜国民休暇村を経由して、17時過ぎ無事目的地の九頭竜湖駅に到着、体操・解散式のあと2台のバスに分乗して帰路に。 毎回参加して感じることではあるが、スタッフの方々のご苦労に頭が下がる。特に今回は、廃道を歩くための下準備、そして落伍者のための伴走車の用意など、自分が直接お世話になったこともあってそれを痛感した。これからもできる限り参加したいものと思っており、よろしくと心から願うばかりである。             (ここまで髙野庄治 記)

(ここでライターは竹原にバトンタッチ) 下山の白龍神社についたら小さなアイスクリームを支給。グッドタイミングだが、すごい口渇を癒すにはすこし物足りない。ここで10分休憩。「かわや」は大きいのですんなりと用を足せた。白龍神社。こんなところに白い龍かね。九頭竜神の化身かも。 路傍には観音菩薩の石像。彩色を施し、左に「観音菩薩」、右に「車頭」と彫ってある。珍しい。が、「車頭」が分からない。帰宅後調べてみたがついに不明。像の裏面も見たかったが、そんな暇もあらばこそ。 穴馬に入ると、とたんに、人の定住を拒むかのように山容が厳しく屹立(きつりつ)しはじめる。 サテ出発。橋をわたって、川を右手に見てまた歩き出す。広い河川敷にはカワヤナギがびっしりと群生。タニウツギのピンク色の花はもうほとんど散って、いまは純白のウノハナが満開。強い芳香を漂わせている。ひょっとしてここは田圃(たんぼ)ではではなかったか。耕作放棄地。激流として名に負う「クズレ川」も「水無き月」ともなれば平穏で、借りてきた猫どうように穏やかな流れだ。一旦緩急あれば、鋭く凶暴な牙をむいて迫ってくるのだが。先ほどのダムでは鯉たちが恋の季節を謳歌していたが、ここはもうせせらぎで、魚の姿は見えない。老鶯(ろうおう)がしきりに鳴く。そして、かすかに聞こえるのはカジカたちの金の鈴。今庄の板取宿でも聞いたし、今朝は勝原の打波川でも聞いた。「えっ、カジカって魚でしょう」いやいや、さにあらず。清流にだけすむ蛙の一種ですぞ。ほら、聞こえるでしょう。「ワシャ耳が遠くてなあ」。ホトトギスの声はついに聞こえず。来月を期したい。 さわやかな風が頬を過ぎてゆく。 二首ものしたい。

 風の耳朶(じだ)地球の笑窪(ゑくぼ)に触れてゆく 旧街道のウォーカー達

 山峡(やまかい)の街道ウォーク癒せるは浅瀬に響く金の鈴音

 うしろからお嬢さんの質問。「あのね、クズのツルは延びる方角がきまっていますか」えっ、そんなこと聴いたことないなあ、でもどうして? 「だって、道路わきにあるクズはみんな道路のほうを目指して延びているじゃないですか」うーん、よく見ているねえ。でもね、道路側はなにも障害物がなくて日当たりがいいから、そちらを向いているんじゃないかしら。タケノコと同じですよ。あれも日当たりを求めて族生します。別のお嬢さん「これは、アケビの苗ですか。家の庭に植えたい」。はい、そうですが。この辺にいくらでもありますよ。「去年、谷峠でアケビの種を採って撒いたのに生えなかったの」ほう、そいつは残念ですがね、これは五つ葉アケビ、もう一種類、三つ葉アケビもあります。たしか三つ葉のほうがうまいかな。(これは帰って調べた)五つ葉はあまく細長い、三つ葉は少し苦くずんぐり。一長一短ありそうだ。お嬢さん、これでいいですか。本当は太いツルを切って挿し木した方が早く収穫できるんだけど。まあ、大切に育ててね。あらまたまた、みたび旧街道にはいる。今度はブッシュ、ヤブコギでなく、木蔭で涼しい。森林浴は、フィトンチッドが出ていて、涼しいだけでなく、皮膚に優しいのだ。「いやー、もう山以上にきついヤブコギやったなあ」「いやいやいや、これこそ旧街道の醍醐味(だいごみ)。まだ当分続きますよ」。油坂の下あたりにもきついヤブコギがあるらしい。〈楽しみだなあ〉。さて、諸君はどっちを支持しますかね。ヤブコギかアスファルトの照り返しか。 板倉の国民休養地が見えてきた。「このゲレンデは平坦地が狭くてね」という話。 九頭竜湖駅の道の駅。 「青葉の笛」、わたしは見ているけれど、一見の価値はあると思う。こんなところで、アクゲンタ・ヨシヒラと朝日の姫君とのロマンスが展開された、なんて、想像するだけで楽しいではないか。きつーいクールダウン。いテテテテ。突然「うおーん」と親恐竜。真似して子恐竜は「くくくーん」。 いやー、いいウォークでしたね、諸君。

来月はいよいよ穴馬中心部。われわれの来駕(らいが)を待ち構えているよ。

いざや、ゆかん、はるけき旅路へ。