あるウオーカーの越前横断記(その2)

 自然の移ろい、歴史の重みを感じながら…

~ あるウオーカーの越前横断記 ~    ( その2 )

 1昨年の「若越縦断300キロウオーク」を完歩して、すごい感動と思い出が出来ました。これが<越前を横断してみよう>との思いに結び付きました。そして、この気持ちを即刻、結実しようと昨年春、農作業やいろんな行事の合間をぬって一人で歩き始めました。

 またまた、歩きながら福井の自然のすばらしさ、歴史の重さがひしひしと体にしみついてきました。思い切って歩いてよかった! これが実感です。以下は梅浦~油坂峠、延べ6日間、115キロの<ウオーキングダイアリー>です。

                          ( 鯖江市・加藤  忠 )

梅浦から鯖江・神明を経て小和清水まで来た「越前横断記」は、今回、奥越への道をたどります。

6月7日(火) JR越美北線で7時に小和清水駅に着き、そのまま駅を後にして歩き始める。街道に沿った足羽川の清流や岩礁の素晴らしい景色を眺めながら…。しばらくして上新橋で道は二手に分かれるが、国道158号に沿って行く。近くで鶯の鳴き声がする。アザミの花が紫、卯の花が白く咲き乱れているが、時間的に福井方面への通勤の車がひっきりなしに飛ばす。白線右側をコワゴワ歩く。

越美北線上新橋付近

美山街道を行く

約50分でJR美山駅前を通過。境寺辺りで大きく右に曲がる足羽川とお別れし、羽生川沿いとなる。美濃街道とも言われる。線路を右に見ながら薬師、縫原、大宮へと朝のウオークは続く。羽生小前を9時10分に過ぎると間もなく新、旧道の分かれ道。ここでしばし休憩。

計石駅手前から右折して大野市へ。上り坂続くが川上地区で山野草、盆栽のハウスをひと時観賞。疲れが癒される。新丁トンネル(600m)を抜けると、そこは奥越の小京都・大野だ。目の前に亀山城がそびえる。右に目を転ずると遠く雄大な荒島岳が…。七間町の朝市や寺町、お清水が有名。

亀山城と荒島岳

町中を通ってJR大野駅に。駅裏の梅林そば店に入り昼食。まだ17キロ。この調子では午後も歩こうという気に。そば屋を12時15分スタート。市内の道は菖蒲池地区を経て真名川に架かる君が代橋の手前で国道158号と合流する。

そこから井ノ口、塚原、蕨生へと足がのびる。周りの小川や水路の水は急流できれいだ。田畑や里山の景色を楽しみながらひたすら歩く。突如、国道沿いにJRの下唯野駅が見えた。時間は1時50分。万歩計は24キロ。帰りのダイヤを考えると今日はここまでか。約1時間待ちで福井着4時。車窓からの風景は疲れを癒してくれた。

                              (続く)